「本部、こちらユニット12。」
「繁華街のナイトクラブで銃撃事件が発生。容疑者は複数名、店内には多数の民間人が取り残されています。」
「銃声が止まらない、 パトロール隊では対処できない!」
「ユニット12、落ち着いて。」
「SWATの出動許可が降りました、」
――お前ら、準備はできたか? 作戦開始だ。

・派手な銃撃戦は飽きた、、
・じっくりと戦略が必要なFPSをプレイした…
・極限のリアルと緊張感を味わいたい!!
そんなあなたに、ぜひプレイしてほしい激渋FPS。
それが、『Ready or Not』です。
今作は派手な銃撃戦を楽しむFPSではありません。
突入ルートを考え、最適な装備に悩み、隊員へ指示を出しながら一歩ずつ現場を制圧していく――。
敵AIの理不尽な動きに頭を抱えたり、味方AIの予想外の行動に
「嘘だろ……。」
とツッコミたくなる場面も少なくありません。
正直、ストレスMAXで舌打ちを連発することもあります。
それでも気づけば、「もう一回だけ……。」とコントローラーを握ってしまう。
この中毒性こそが、『Ready or Not』最大の魅力です。
試行錯誤を重ねて立てた作戦が完璧に決まり、隊員全員が無事に任務を終えられた瞬間の達成感は、私がこれまでプレイしてきたFPSの中でも間違いなくトップクラスでした。
ちなみに私は、Steam版を約500時間、PS5版を約20時間プレイしています。
この記事では、その実体験をもとに、『Ready or Not』の魅力と惜しいポイントを、辛口レビューでお届けします。

評価ポイント①|最高の武器は「情報」だった。

評価ポイント①|最高の武器は「情報」だった。
SWATにとって、最強の武器とは何でしょうか。
大口径ライフルでも、防弾装備でもありません。
答えは、「情報」でした。
約500時間、試行錯誤を重ねた私がたどり着いた結論です。
どれだけ優れた装備を身に着けていても、情報がないまま突入すれば、部隊はあっという間に壊滅します。
恥ずかしながら、プレイを始めた頃の私は『Battlefield』や『Call of Duty』の感覚が抜けず、勢いだけで突入していました。
その結果、何度も隊員を殉職させてしまいました。
そんな私のプレイスタイルを大きく変えたのが、重武装した過激派テログループが占拠するナイトクラブへの突入作戦です。
重武装した容疑者に加え、自爆ベストを着用した敵まで潜伏しており、突入直後、隊員3人が目の前で倒れました。
その瞬間、私は痛感しました。
「このゲームの目的は、容疑者を倒すことではない。」
それ以来、私はブリーフィング(作戦会議)を決して軽視しなくなりました。
通報者とオペレーターの緊迫したやり取りに耳を傾け、容疑者の装備や人数、現場のマップを入念に確認する。
そして集めた情報をもとに、侵入ルートを考え、任務に合わせた装備を組み立てます。
例えば、狭い屋内ならガスグレネード(通称バルサン)を多めに携行し、開けた場所では閃光弾を中心とした装備へ変更するなど、任務ごとに最適な作戦を考える時間は、本作ならではの醍醐味です。
時間をかけて立てた作戦どおりに隊員が連携し、人質を無事に救出し、容疑者を制圧できた瞬間の達成感は、他のFPSでは味わえません。
ただ敵を倒して終わるのではなく、「考え抜いた作戦が成功した」という手応えこそが、『Ready or Not』最大の魅力だと私は感じています。
だから私は今でも、ブリーフィングを飛ばすことはありません。
『Ready or Not』で最強の武器は、銃ではなく「情報」だったのです。
評価ポイント②|装備を整えるたび、仲間への愛着が深まる

『Ready or Not』では、銃だけでなく、SWAT隊員一人ひとりの服装やタトゥー、腕時計などのアクセサリーまで細かくカスタマイズできます。
正直、プレイを始めたばかりの頃の私は、豊富な銃器やスコープなどのアタッチメントばかりに夢中でした。
「今回はM4で突入しよう。」
「いや、この任務ならMP9の方が取り回しがいいか、、、」
「レーザーサイトは外せないな。」
気付けば、任務に出る前の装備画面だけで30分以上ニヤニヤしていることも珍しくありませんでした。
しかし、プレイ時間を重ねるにつれて、私の楽しみ方は少しずつ変わっていきました。
サングラスや腕時計、シャツやパンツなどを隊員一人ひとりに合わせて変更し、それぞれに役割を持たせていくうちに、不思議と隊員たちが”ただのAI”には見えなくなってきたのです。
前衛には必ず盾を持たせる。
後衛には迅速な制圧を重視した重火器。
チームを作り上げていく時間は、まるで自分だけのSWAT部隊を育てているような感覚、まさに「家族」でした。
だからこそ、任務中に隊員が被弾し、軽傷状態になるだけでも胸が締め付けられます。
正直に言えば、自分が撃たれるよりも、仲間が傷つく方がつらい。
だから私は、全員にヘビーアーマーを装備させ、最低でも二人にはバリスティックシールドを持たせることを掟にしています。
任務を成功させるためだけではありません。
全員を無事に帰還させるーー
そのマインドで装備を考えるようになってから、『Ready or Not』は単なる戦術FPSではなく、家族とともに任務を遂行するSWATシミュレーションへと変わりました。
装備を整える時間、隊員一人ひとりへの愛情を育むこと、それこそが今作ならではの醍醐味だと感じています。
惜しいポイント①|コントローラーでは多彩な操作を活かしきれない

惜しいポイント①|コントローラーだけでは、多彩な操作を活かしきれない
ここまで本作の魅力をお伝えしてきましたが、プレイしていて「ここは改善してほしい」と感じた点もあります。
それは、PS5版・Xbox版では、隊員AIへの指示をすべてコントローラーで操作しなければならないことです。
まず結論からお伝えすると、ノーマル難易度であれば、コントローラーだけでも十分に楽しめます。
しかし、敵の反応速度や判断力が大きく向上する高難易度では、一瞬の判断や素早い指示が求められるため、コントローラーだけでは少し厳しいと感じました。
実際、私もPS5版をプレイし始めた頃は、操作に慣れていなかったこともあり、意図しないコマンドを何度も入力してしまいました。
「隊員に別の指示を出してしまった。」
「目印となるライトを設置したいのに、コマンドが分からない。」
そんな場面も多く、正直イライラしてしまうことも少なくありませんでした。
また、「周囲を捜索」や「クリアリング」など、任務中に何度も使用する隊員AIへの指示も、毎回ラジアルメニューを開く必要があります。
個人的には、よく使う指示だけでもショートカットへ自由に割り当てられれば、緊迫した状況でもより直感的に部隊を指揮できると感じました。
とはいえ、これはゲームシステムそのものの問題ではなく、コントローラーという入力デバイスの制約による部分が大きいと考えています。
実際、操作に慣れてくると、ノーマル難易度であれば大きな不満を感じることはほとんどありませんでした。
『Ready or Not』は現在も追加コンテンツやアップデートが継続的に配信されている作品です。
そのため、今後キーボード・マウス操作への対応や、ショートカット設定機能などが実装されれば、コンソール版でも本作の戦術性をさらに快適に楽しめるようになるでしょう。
完成度が高い作品だからこそ、今後のアップデートに期待したい改善ポイントです。
惜しいポイント②|隊員AIのさらなる進化に期待

『Ready or Not』は、敵AIの完成度が非常に高く、プレイヤーの判断力や戦術が試される点が本作最大の魅力です。
一方で、その完成度の高さゆえに、隊員AIとの性能の差が気になる場面もありました。
もちろん、隊員AIは決して頼りない存在ではありません。ドアのクリアリングや容疑者の制圧、人質の保護など、多くの場面でプレイヤーを支えてくれます。
しかし、高難易度では敵AIの索敵能力や反応速度が非常に優秀なため、隊員AIのカバーリングや状況判断に物足りなさを感じる場面もあります。
例えば、手錠をかけていない容疑者へ背中を向けてしまったり、複数の隊員が同じ方向を警戒してしまったりと、基本的なカバーリングが十分に機能していないと感じることがありました。
私自身も、「この隊員がカバーしてくれている」と判断して前進した直後、その隙を突かれて被弾した経験が何度もあります。
もっとも、これは隊員AIが極端に弱いという話ではありません。
むしろ、敵AIの完成度が非常に高いからこそ、隊員AIにもあと一歩の判断力や連携が加われば、本作の戦術シミュレーションとしての完成度はさらに高まると感じました。
現在でも十分に完成度の高い作品ですが、隊員AIがさらに進化すれば、より洗練されたチーム戦術を楽しめる作品になると確信しています。
総合評価|SWATシミュレーション最高峰の一本
「単純な撃ち合いには飽きた。」
「リアルな特殊部隊の緊張感を体験してみたい。」
そんな方にこそ、『Ready or Not』をおすすめします。
本作は、派手な銃撃戦で敵を倒すFPSではありません。
事件の情報を集め、現場を分析し、作戦を立てる。そして仲間と連携しながら、可能な限り”無血”で任務を完遂する。
その一連の過程こそが、『Ready or Not』最大の魅力です。
私自身、約500時間プレイして実感したのは、任務の成否は射撃の腕前ではなく、突入前の準備でほとんど決まるということでした。
ブリーフィングで情報を読み解き、任務に合わせて装備を選び、隊員一人ひとりへ役割を与える。
時間をかけて練り上げた作戦が現場で思いどおりに機能し、隊員、人質、そして容疑者までも可能な限り守りながら任務を完遂できた瞬間の達成感は、これまでプレイしてきたFPSの中でも間違いなくトップクラスでした。
もちろん、PS5版ではコントローラー操作や隊員AIなど、今後のアップデートに期待したい点もあります。
しかし、それらを踏まえても、本作が戦術FPS、そしてSWATシミュレーションとして最高峰の完成度を誇る作品であるという評価は変わりません。
『Ready or Not』は、容疑者を倒すゲームではない。
情報と戦術を駆使し、可能な限り”無血”で任務を完遂することが目的だ、

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